アイデアをぱぱっと量産!「オズボーンのチェックリスト」

アイデアの作り方

オズボーンのチェックリストとは?

アイデア発想に役立つフレームーワークは、さまざま存在しますが、とりわけアイデアを量産したいときに有用なのが「オズボーンのチェックリスト」です。

オズボーンのチェックリストとは、簡単に言えば「問題を多角的に見る」ための切り口集です。下記のような9つの切り口から物事を多角的に捉え、アイデアの発想や、創造的問題解決を促進するために使われる手法の1つです。

オズボーンのチェックリスト9の切り口
  1. 転用(Put to other uses)
  2. 応用(Adapt)
  3. 変更(Modify)
  4. 拡大(Magnify)
  5. 縮小(Minify)
  6. 代用(Substitute)
  7. 置換(Rearrange)
  8. 逆転(Reverse)
  9. 結合(Combine)

本記事では、ひとつひとつ事例を交えつつご紹介します。

1,「転用」(Put to other uses)のポイントと事例

転用とは、すでにある物に、別の新しい目的や使い道がないかを模索する切り口です。

かつて学校だった古い建物をリノベーションし、美術館に転用した例や、古い家具を再利用してインテリア小物にする、廃棄物を再利用してエネルギーを生み出すなどもその一例です。

転用 → 別の新しい使い道を考えてみよう!

事例 廃校をリノベーションして美術館として活用

事例 ペットボトルを再利用して植物の栽培に活用

事例 業務用洗剤を家庭用洗浄に転用

2,「応用」(Adapt)のポイントと事例

応用とは、すでにある知識やノウハウ、技術を、新しい問題や目的に応用できないかを模索する切り口です。

例えば、医療機器の技術をスポーツ分野に応用する、自動車の技術を船舶に応用するなどがあります。

応用 → 技術やノウハウを別の目的に使えないかを考えよう!

事例 医療機器をスポーツ分野のパフォーマンス向上に応用

事例 宇宙技術を自動運転技術に応用

3,「変更」(Modify)のポイントと事例

変更とは、すでにある物やアイデアを変更したり改良したりできないかを模索する切り口です。

例えば、自転車を電動アシスト自転車に改良する、スマートフォンの機能をカスタマイズするなどが身近な例としてあげられます。

変更 → どんな改良ができるか考えてみよう!

事例 女性向けの表紙に変更したビジネス書(松下幸之助のロングセラービジネス書「道をひらく」は、女性でも手に取りやすいよう花柄の表紙が用意されている)

4,「拡大」(Magnify)のポイントと事例

拡大とは、すでにある物や製品の要素を大きくできないかを模索する切り口です。

すでにあるもののサイズ(高さ・長さ・厚み)や量、程度を大きくすることで新しい付加価値を生み出そうとする考え方です。

拡大 → サイズや量、程度を大きくしてみよう!

事例 強炭酸のサイダー

事例 激辛ラーメン

事例 文字を大きくした、年配の方にも読みやすい本

5,「縮小」(Minify)のポイントと事例

縮小とは、すでにある物や製品の要素を小さくきないかを模索する切り口です。

すでにあるものサイズ(高さ・長さ・厚み)や量、程度を小さくすることで、新しい付加価値を生み出そうとする考え方です。

縮小 → サイズや量、程度を小さくしてみよう!

事例 低いアルコール度数のお酒

事例 小さく持ち運びしやすい旅行ガイドブック

6,「代用」(Substitute)のポイントと事例

代用とは、すでにある材料や素材などを他のものに代用できないかを模索する切り口です。

例えば、動物性の食材を代用素材に変更して、ベジタリアンやヴィーガン向けの食品を開発する、石油由来の材料を代替素材に変更して、環境に優しい商品を開発するなどがあります。

代用 → 材料や素材を他のもので代用してみよう!

事例 トラックの幌を使った丈夫なカバン

事例 紙でできた環境にやさしいストロー

7,「置換」(Rearrange)のポイントと事例

置換とは、すでにある物の要素や構成要素を並べ替えたり、位置を変えたりして、新しい関係性やパターンを生み出せないかを模索する切り口です。

例えば、組織の部署を再編成して、業務プロセスを改善するなどがあります。

置換 → 要素の位置や順序を変えてみよう!

事例 店舗のレイアウト変更で顧客導線の活性化

8,「逆転」(Reverse)のポイントと事例

逆転とは、すでにある物の方向や、裏表、役割などを反対にできないかを模索する切り口です。

例えば、商品を逆に販売することで、新しい市場を開拓する、伝統的な産業を逆転して、新しいビジネスモデルを確立するなどがあります。

逆転 → 位置や役割を逆にしてみよう!

事例 食べるスープ

事例 にぎらないおにぎり

9,「組み合わせ」(Combine)のポイントと事例

組み合わせとは、すでにある物を組み合わせることで新しい付加価値が生まれないかを模索する切り口です。

アイデアの本質は組み合わせにあるとされていますが、実際に多くのイノベーションは組み合わせによって生まれています。例えば、アップルのiPhoneも、電話、通信機器、音楽プレイヤーの組み合わせから生まれました。食品もさまざまな組み合わせによって新しいテイストが生まれます。抹茶ラテ、チョコミントなどはその一例と言えます。

組み合わせ → さまざまな製品やサービスを組み合わせてみよう!

事例 スマホのスタイラス付きボールペン

事例 異なる企業が協力して、新しいビジネスモデルを共創

いかがでしたか?

これらの方法は、実際のクリエイティブの現場でもよく使われる手法で、企業や個人が直面する問題に対して、新しいアイデアを生み出すためのとても有用です。

アイデアに行き詰まったとき、問題を別の角度から見ることで、新たな解決策を見つけることができ、また既存のアイデアをアップデートすることもできます。

アイデアに困ったとき、ぜひお役立てください。

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